システムエンジニアを目指している人「将来システムエンジニアになりたいと思っている。AIの発展によりシステムエンジニアという職業はなくなると聞いたけど本当かな?現役システムエンジニアの意見が聞きたい」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている私はシステムエンジニアとして9年働いています。AI技術(機械学習)の案件にも関わっています。
「あと10年でなくなる仕事」という論文のタイトルを、あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
「あと10年でなくなる仕事」という論文は、AIによって10年後になくなるであろう職業のランキングが載っています。この論文をきっかけにシステムエンジニアがなくなると言われるようになりました。
もし、あなたがシステムエンジニアやIT業界を目指しているとしたら、本当になくなってしまう職業なのか気になりますよね。
本記事では、現役システムエンジニアの私が、システムエンジニアを目指している人向けに、「将来AIによってシステムエンジニアはなくなるのか」について、現役システムエンジニア目線で解説します。
結論から言うと「システムエンジニアはなくなるは半分本当」です。根拠は3つあります。
それでは以下の順番でお話しします。
- 【根拠①】そもそも「あと10年でなくなる仕事」の中でシステムエンジニアのランキングは低い
- 【根拠②】システムエンジニアの仕事はプログラミングだけじゃない
- 【根拠③】システムエンジニアの需要はなくならない
- 今後システムエンジニアに必要になってくるもの【Pythonをやろう】
【根拠①】そもそも「あと10年でなくなる仕事」の中でシステムエンジニアのランキングは低い
ことの発端となった「あと10年でなくなる仕事」の論文は、全702種類の職業を分析し、AI技術の発展により10年後になくなってしまう職業のランキングが載っています。システムエンジニアのランキングは何位なのでしょうか?まずはそれを見ていきましょう。
実は海外ではシステムエンジニアという職業はありません。そのため、システムエンジニアと関連のある職業のランキングを見てみます。
全702種類の職業のうち、システムエンジニアと関連のある職業のランキングは下記の通りです。括弧はその職業がなくなる確率です。
※10年後に消える全職業・仕事を和訳(日本語訳)|オズボーン著「雇用の未来」より引用
- コンピュータープログラマー:410位(48%)
- ソフトウェア開発者(システムソフトウェア):522位(13%)
- コンピュータ、情報システム管理者:585位(4%)
- コンピューターシステム分析者:671位(1%)
全702種類の職業のランキングなので、かなり下の方である(なくなる可能性が低い)ことがわかります。
「あれ?システムエンジニアがなくなると世の中騒いでいるみたいだけど、そもそもなくなる確率はそんなに高くないじゃん」
と思いますよね。
一応、コンピュータープログラマーがなくなる10年後になくなる確率が48%なので、「システムエンジニアはなくなるは半分本当」の1つ目の根拠となっています。
ちなみにこの論文が発表されたのは、2013年9月17日なので10年後は2023年9月です。この記事を書いているのは2019年5月なのであと4年半くらいでコンピュータープログラマーがなくなると思いますか?
【根拠②】システムエンジニアの仕事はプログラミングだけじゃない
先ほど、コンピュータープログラマー(日本ではプログラマーと言われています)がなくなる確率は48%とありました。
実は「システムエンジニア」と「プログラマー」はやっていることが違います。
システム開発の流れと「システムエンジニア」と「プログラマー」のそれぞれの役割は以下の通りです。
システム開発の流れ | システムエンジニア | プログラマー |
①どういったシステムを作るかお客さんと一緒に考える | 〇 | - |
②システムを作る方法(プログラミングのやり方)を考える | 〇 | △ |
③プログラミングを行いシステムを作る | △ | 〇 |
④作ったシステムをテストする | △ | 〇 |
⑤お客さんに作ったシステムを触ってもらい最終確認をしてもらう | 〇 | - |
⑥システムをお客さんに納品する | 〇 | - |
プログラマーは完全にプログラミングのみ行う人を言います。一方システムエンジニアはシステム開発の全体の関わり、特にどのようなシステムを開発するかという部分をメインで担当します。
そのため、たとえプログラマーの仕事がなくなったとしても、システムエンジニアのどんなシステムを開発するかを考える仕事はなくなりません。
あくまでプログラミングという一部の仕事がなくなるだけなので、「システムエンジニアはなくなるは半分本当」の2つ目の根拠となっています。
補足:プログラミングの自動化は既にある
AI(人工知能)は使ってませんが、既にプログラミングは一部自動化されています。
例えば「AWS」ではボタン操作だけでサーバが作成できたり、「Salesforce」ではプログラミング経験のない人でもユーザの管理画面なんかを作成できたりします。
WordPressもプログラミングの自動化と言っても良いでしょう。ブログで新しい記事を作成するときに、新しいhtmlを一から作成する必要はありませんよね。
このような感じで、既にプログラミングの自動化技術は存在します。
今後、AI技術が発展して「どういったシステムを作りたいかをAIに伝えるだけで、AIが全部自動でシステムを作ってくれる」みたいな時代が来たら楽しいですね。
【根拠③】システムエンジニアの需要はなくならない
今後AIが発展したとしてもシステムエンジニア(IT人材)の需要は増え続けます。
経済産業省(国)が今後IT人材が不足してくると発表しています。上記グラフでは2030年にはIT人材が約59万人も不足すると予想しています。
特にAI(人工知能)を含む先端IT人材不足が深刻になると予想されています。
こういった形で、AI技術が発展してプログラミングが自動化されても、システムエンジニア(IT人材)の需要は伸びてくるので、「システムエンジニアはなくなるは半分本当」の3つ目の根拠となっています。
今後システムエンジニアに必要になってくるもの【Pythonをやろう】
今後システムエンジニアに必要になってくるものについてお話しします。
ずばり今後システムエンジニアに必要になってくるのは、AI技術への探求心です。
理由は簡単で今後AI技術が伸びてくるのは間違いないからです。
ソフトバンクの孫正義会長もAI分野のトップ企業を買いあさっていますし、経済産業省(国)もAI人材の育成に取り組もうとしています。
AI技術への探求心を持つために具体的に何から始めれば良いのかというと、Pythonでプログラミングすることから始めればOKです。
プログラミングが自動化されるという話とは逆行しますが、いくら自動化されてもその中身を知っている人間でないと、意味ありませんよね。
Pythonを学ぶ方法は下記の記事でまとめているのでご覧ください。
さいごに
今回は、現役システムエンジニアの私が、システムエンジニアを目指している人向けに、「将来AIによってシステムエンジニアはなくなるのか」についてお話ししました。
結論は「システムエンジニアはなくなるは半分本当」でした。
これであなたもどういったシステムエンジニアを目指せば良いか分かったと思います。
なくなった半分の仕事の代わりにAI技術への探求心を磨きましょう。
以上です。
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