1年目のシステムエンジニア「システムエンジニアになったけど、毎日わからないことだらけ。将来やっていけるか不安になってきた…将来失敗しないために今のうちにやるべきことって何だろう?現役のシステムエンジニアに教えてほしい」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている私はシステムエンジニアとして9年ほど働いています。
システムエンジニア1年目のあなた、わからないことが多すぎて、何をすればわかりませんよね。不安ですよね。その気持ちはすごくわかります。
「将来のために今すべきことは何かな?」と模索し行動しているあなたは素晴らしいです。
本記事はシステムエンジニア 1年目のあなたの悩みを少しでも軽くするために、新人システムエンジニア時代にやっておいた方がいいことについて、解説します。当時の自分向けに伝えるイメージで書こうと思います。
3分くらいで読み終わるのでお付き合いください
それでは、以下の順番で進めていきます。
- システムエンジニア1年目はプログラミングにすべて費やそう
- 最新技術を使ったプロジェクトに積極的に参加しよう
システムエンジニア1年目はプログラミングにすべて費やそう
まず、システムエンジニア1年目はそもそも会社に慣れなければなかったり、新社会人としての作法を覚える必要があったりと、「初めてのこと」が多いので、注力すべきことを何か一つに絞りましょう。
システムエンジニア1年目に一番注力すべきことはプログラミング技術を磨くことです。
理由は以下の4つです。それぞれ解説しますね。
- システム開発の根本はプログラミング
- システムエンジニアがプログラミングをする機会があるのは若いときだけ
- システムエンジニアはプログラミング技術がないと上流工程で苦労する
- プログラミングができないシステムエンジニアのプロジェクトは炎上する
システム開発の根本はプログラミング
いくらシステムの機能をうまく説明できたとしても、それだけではうわべだけしか理解できていないシステムエンジニアです。システムを根本から理解するためにはプログラミング知識が必須です。
なので、まずはプログラミング経験を積みましょう。
例えば、野球経験のない人に野球のルールや技術について説明されても、説明された側はしっくりきませんよね。
システムエンジニアも同じです。プログラマーとしての経験があってからこそ、システムについて説得力のある説明ができるわけです。
システムエンジニアがプログラミングをする機会があるのは若いときだけ
システムエンジニアがプログラミング経験を積めるのは意外にも若いときだけです。
年次が上がってくると、プログラミングだけではなく、システムの要件を決めたり、システムの設計をしたり、リーダーとして部下を管理する仕事をするようになります。
必然的にプログラミングをする機会が減るので、1年目がプログラミング技術を伸ばすチャンスになります。
実際に私も新人時代よりはプログラミングを書く機会が減っているので、もっとガッツリ、プログラミングしておけばよかったと後悔しています。
システムエンジニアはプログラミング技術がないと上流工程で苦労する
システムの要件を決める、システムの設計をするなど、システム開発の上流工程と呼ばれる作業があります。
基本的にプログラミングはプログラマーにお願いをして、上流工程をやるのがシステムエンジニアの主な仕事です。
プログラミングが苦手でも上流工程の仕事をこなすことはできますが、やはりプログラミングができた方が、作業スピードも品質も高いです。
プログラミング技術に長けていると、システムの要件を決めるときや、システムの設計をするときに、後続作業であるプログラミングをイメージしながら作業することができます。
結果、的確に要件を決めることができ、手戻りの少ない設計が可能です。
私の周りにはプログラミングがほとんどできないシステムエンジニアがいますが、例えば、お客さんからシステムの仕様に関する問い合わせを受けてときに、毎回プログラマーに仕様を聞きに行っています。
また、お客さん先に訪問してシステムの要件を聞くときに、システム面に関する質問があっても持ち帰り確認する必要があるので、余計な手間がかかっています。
このようにプログラミングができないと、システム開発の上流工程で苦労するので、プログラミング技術を若いうちから身につけることをオススメします。
プログラミングができないシステムエンジニアのプロジェクトは炎上する
プログラミングができないと、システムの設計も的確にできないので、いざプログラミングをしたときに、想定外の事象が発生しやすいです。
また、プログラミングができないシステムエンジニアが見積もったプロジェクトは大体、見積もりが甘く、人が足りなくなり、炎上しやすいです。
私は昔、プログラミングができないシステムエンジニアが見積もったプロジェクトで、プログラマーをしていた経験があります。
実際にシステム開発を進めてみると、開発要員が全然足りず、ほぼ毎日終電帰りでした。本当に散々な日々でした…
そもそもプログラミングができない人がシステム開発の見積もりができるはずもないので、あなたも絶対に気を付けてください。
というわけで、将来幸せなシステムエンジニアになるために、1年目はプログラミングにすべて費やしましょう!
最新技術を使ったプロジェクトに積極的に参加しよう
システムエンジニア1年目はとりあえずプログラミング技術を磨くことに注力すればいいのですが、常に意識してほしいことがあります。
それは、最新技術を使ったプロジェクトには積極的に参加するという意識を持つことです。
理由は以下の3つです。1つずつ解説しますね。
- 最新技術に強い方が市場価値が高い
- 給料をもらいながら最新技術の勉強ができる
- 1度1つの技術に腰を落ち着けしまうと抜け出せなくなる
最新技術に強い方が市場価値が高い
当たり前の話ですが、最新技術に強い方が市場価値が高くなります。
以下はプログラミング言語別の年収です。
今流行りの機械学習でよく使われる「Python」は有名ですよね。
こういった人気のプログラミング言語や、ソース管理は「GitHub」、サーバーは「AWS」、課題管理は「Jira」など、最新技術を使っているプロジェクトに積極的に参加していけば、必然的に市場価値の高いエンジニアになれます。
市場価値が高いとそのまま年収も高くなりますよ。
給料をもらいながら最新技術の勉強ができる
最新技術を使っているプロジェクトに参加できれば、給料をもらいながら最新技術の勉強ができます。
企業にもよると思いますが、積極的に最新技術を取り入れている企業は、業務時間内に最新技術に関する勉強をすることを許されている場合が多いです。
例えば毎日2時間くらい仕事の時間を勉強にあてていても、業務に支障がなければ怒られることもありません。むしろ最新技術を学ぶ向上心があるという風に見られます。
1度1つの技術に腰を落ち着けしまうと抜け出せなくなる
1つの技術に固執して、同じ技術を使ったプロジェクトばかり担当していると、新しい技術に対して積極的に関わろうとする気持ちがなくなってきます。
私の上司は、とあるサービスを10年以上担当しており、ずっと同じ技術ばかり触ってきました。
結果は想像つくと思いますが、その技術しかできないシステムエンジニアになってしまっています。
担当しているサービスや技術については誰よりも詳しいですが、新しい技術に対する関心がものすごい低いですし、新しい技術からあえて逃げるように、自分のわからないことは他人に押し付けるような働き方をしています。
私の上司のように、1度1つの技術に腰を落ち着けしまうと、そこから抜け出すことができなくなってしまいますよ。気を付けましょう。
最新技術に対するアンテナを常にはっておこう
若いうちから最新技術に積極的にかかわっていけば、新しいことに対する恐怖感もどんどんなくなっていきます。
最新技術に対するアンテナを常にはっておいて、新しいことに挑戦するフットワークが軽い人間になりましょう。
ちなみに私は「ITmediaNEWS」のサイトと、「日経コンピュータ」を読んでます。
日経コンピュータは、IT企業であれば社員に無料貸出している場合があるので、1度あなたの会社にもあるか確認してみてください。
最後に
今回はシステムエンジニア1年目の悩みを少しでもなくすために、新人システムエンジニア時代にやっておいた方がいいことについて、解説しました。
「システムエンジニア1年目はプログラミングにすべて費やそう」が結論でした。
将来のことを考えるのも重要ですが、悩みすぎも良くないので、自分にあったシステムエンジニアライフを目指してみてくださいね。
こんな感じで、システムエンジニアに関する情報を発信しているので、よければツイッターのフォローをお願いします。
以上です。