システムエンジニアの将来性が気になる人「今後AIがプログラミングするようになるから、システムエンジニアって将来性がないって聞くけど本当だろうか?現役システムエンジニアの見解が知りたいな」
こういった疑問にお答えします。
こんにちは、この記事を書いている私はシステムエンジニアとして9年働いています。AI技術でよく使われるプログラミング言語であるPythonも1年ほど前から仕事で使っています。
「AIがプログラミングをするようになるから、システムエンジニアの仕事はなくなる。システムエンジニアの将来性はない」という話はよく聞きますよね。
本当にそうなのでしょうか?今回は現役システムエンジニア目線で正直に、システムエンジニアの将来性について、語りたいと思います。
結論から言うと「将来性のあるシステムエンジニアと将来性のないシステムエンジニアで二極化する」です。
それでは以下の順番で進めていきます。
- 【将来性なし】下請けシステムエンジニアに将来性はない
- 【将来性あり】将来性のあるシステムエンジニアとは
【将来性なし】下請けシステムエンジニアに将来性はない
断言します。下請けシステムエンジニアに将来性はありません。
そもそも下請けシステムエンジニアってなに?
システムエンジニアの仕事は、システムを開発して売ることです。
システムエンジニアのシステム開発は下記のようなピラミッド構造で成り立っています。
下請けシステムエンジニアは、上記の二次受け、三次受けの企業で働くシステムエンジニアのことです。
ちょっと厳しい言い方になりますが、仕事内容としては一次受けの企業から指示された作業を指示された通りにこなすだけです。
具体的には下記のような作業です。
- 顧客向けの資料を作成する
- 設計書通りにプログラミングをする
- テスト仕様書通りにシステムのテストをする
- 要件通りにサーバーを構築する
それでは次からは下請けシステムエンジニアに将来性がない理由について解説します。
下請けシステムエンジニアは受動的な人間になってしまう
下請けを担う企業に所属するシステムエンジニアは、一次受けの企業に常駐して働くことがほとんどです。
常駐先では基本的に常駐先の一次受けのシステムエンジニアから言われた作業をこなすことが多いので、同じような作業をずっとやることになります。
これでは、言われたことを言われた通りにこなす能力(この能力も大事ですが)しか身に付きません。完全に受動的な人間になってしまいます。
今後IT技術がさらに発展し、言われたことを言われた通りにやるような仕事はAI・ロボットがやってくれる時代が来ます。
というか実はもう来ています。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)はご存知でしょうか?
決まったような作業をロボットがやってくれるという技術です。具体的にはシステム開発のテストなどで既に使われています。
※気になる方は書きをご覧ください。
https://www.uipath.com/ja/rpa/robotic-process-automation
今後、言われたことを言われた通りにこなすような受動的な人間は、AIやロボットに淘汰されてしまいます。
これからの時代は、新しい仕組みや価値を自ら考えることができる能動的な人間にならないと生き残れませんよ。
年齢が高い下請けシステムエンジニアは常駐することさえ難しくなる
基本的に、下請けシステムエンジニアとして年齢が高くなればなるほど、その人の単価は上がってくるので、一次受けの企業としては雇いづらいシステムエンジニアになってしまいます。
よほどのプログラミングスキルや華々しい実績がないと仕事をもらえる機会がなくなります。
補足:下請けシステムエンジニアのメリット
下請けシステムエンジニアのデメリットしか話していないので、ここでメリットについてもお話ししておきます。
下請けシステムエンジニアのメリットは、ずばり色々なシステム開発の現場経験を積むことができるということです。
現場ごとにプログラミング言語やシステム開発手法が異なるので、色々な現場を経験すればするほど、必然的に色々なプログラミング言語やシステム開発手法を身につけることができます。
【将来性あり】将来性のあるシステムエンジニアとは
では、将来性のあるシステムエンジニアとはどんなシステムエンジニアでしょうか?
最新技術に強いシステムエンジニアは将来性がある
ずばり、下記の最新技術に強いシステムエンジニアは生き残れます。
- AI技術(機械学習、Python)
- クラウドサービス(AWS、Azure、Google Cloud Platform)
AI技術については言わずもがなですよね。ソフトバンクの孫さんもYahooの記事で「令和は、AIインターネットの時代へ」といっています。
クラウドサービスについては、今後(今も)システムを構築するうえでクラウド上に作成するのが主流になってくるので、そのクラウドサービスに強いシステムエンジニアは重宝されます。
上流工程の経験を積んでいるシステムエンジニアは将来性がある
システム開発の上流工程(特に要件定義)の経験を積んでいるシステムエンジニアは将来性があります。
AI技術やクラウドサービスが発展したとしても、結局どういったシステムを作るかを考えるのは上流工程を行うシステムエンジニアです。
ただし、いくら上流工程を経験していたとしても、最新技術などに触れることがなくプログラミングを一切やってこなかったシステムエンジニアは重宝されないでしょう。
これから発展してくるAI技術やクラウドサービスを使ったシステムはより専門的なIT技術が必要になってくるからです。
最後に
今回はシステムエンジニアの将来性はあるのか知りたい人向けに、現役システムエンジニア目線で、システムエンジニアに将来性があるかについて解説しました。
結論は「将来性のあるシステムエンジニアと将来性のないシステムエンジニアが二極化する」でした。
あなたも将来性のあるシステムエンジニアを目指しましょう!
もし、あなたが将来性のない下請けシステムエンジニアであるなら、今すぐ転職することをオススメします。
以下の記事にシステムエンジニアに強い転職サイトについて記載してますので、是非ご覧ください。早く行動しないと優良企業が他の人にとられてしまいますよ。
以上です。