システムエンジニアが気になる理系のあなた「理系の出身だけど、システムエンジニアが気になっている。やっぱりシステムエンジニアって理系に向いているのかな?理系システムエンジニアならではの悩みってあるのかな?現役システムエンジニアに教えてほしいな」
こういった疑問にお答えします!
この記事を書いている私はシステムエンジニアとして9年ほど働く30代。あなたと同じ理系出身です。
システムエンジニアが気になっている理系のあなた。
「システムエンジニア=技術者」というイメージがあるので、文系よりも理系の方が向いていると思っているのではないでしょうか。
でも、それはあくまで世間一般の意見ですよね。実際にシステムエンジニアとして働いている人の意見を聞いてみたくはありませんか?
というわけで、さっそく現役システムエンジニアの正直な意見を言ってしまうと、「理系と文系は関係なし。理系システムエンジニアならではの悩みもある」です。
「えー理系の方が向いているわけではないのか…」と、残念な気持ちになってしまいましたか?
でも、安心してください。理系出身ならではの強みもありますよ。本記事を読めば、あなたも「なるほど。理系出身ならではの強みを活かせばシステムエンジニアになれそう!」とポジティブになること間違いなしです。
というわけで、本記事では、システムエンジニアが気になる理系出身のあなた向けに、現役システムエンジニアの私が、システムエンジニアは理系の方が向いているのか、について解説します。
3分ほど読み終わるのでどうぞお付き合いください。m(_ _)m
それでは以下の順番で進めます。
- システムエンジニアは理系が向いているはウソ【現役SEが語る】
- 理系コミュ障がシステムエンジニアとして活躍する方法【裏技です】
システムエンジニアは理系が向いているはウソ【現役SEが語る】
すみません、理系のあなたに悲報です。実は「システムエンジニアは理系が向いている」はウソなんです。
理系が想像するシステムエンジニアのイメージと実際のシステムエンジニアの仕事内容について、どれだけギャップがあるか解説しますね。
理系が想像するシステムエンジニアのイメージ
- お客さんとしゃべることはほとんどない
- お客さんの要件通りにシステムを設計、プログラミング
- 毎日PCに向かいながら一人黙々と作業
こんな感じでしょうか?ちょっと言い方が悪いですが、理系=オタクのイメージとシステムエンジニア=IT系というイメージが掛け合わさって、個人プレーが得意なIT技術職人をイメージしてしまいますよね。
実際のシステムエンジニアの仕事内容とは
次に実際のシステムエンジニアの仕事内容について解説します。
システムエンジニアの仕事は「システムを開発して売ること」です。ざっくり工程を分けてみると、下記のような感じ。
- ①どういったシステムを作るかお客さんと一緒に考える
②システムを作る方法(プログラミングのやり方)を考える
③プログラミングを行いシステムを作る
④作ったシステムをテストする
⑤お客さんに作ったシステムを触ってもらい最終確認をしてもらう
⑥システムをお客さんに納品する
上記の通り。プログラミング以外にお客さんと接する機会もあります。また、一人だけで仕事をすることは100%なく、チームを組んで仕事をすることになります。
【ギャップその①】仕事の半分はお客さんとのコミュニケーション
システムエンジニアは愛想がなく「お客さんとは最低限のコミュニケーションしかしない」そんなイメージを持っていませんか?
実はシステムエンジニアの仕事の半分はお客さんとのコミュニケーションが必要になってきます。
具体例をいくつかあげると以下の通り。
- お客さん先へ出張し1~2日間かけて、お客さんと一緒にシステムの仕様を決める
- 大抵、一度決めたシステムの仕様を変えてほしいとお客さんから連絡が来るので、対応できるものか、できないものかを判断する
- システムの使い方のマニュアルを作り、お客さんの前でシステムの操作説明をする
- システム開発中でもお客さん先へ出張して、プロジェクトの進捗状況を報告する
などなど、上げればきりがないくらい、お客さんとコミュニケーションを取らなければいけない場面が多々あります。
特に、年次が上がってきて、上流工程を担当するようなシステムエンジニアになってくると、お客さんとコミュニケーションをとる必要が出てきます。
【ギャップその②】一人で完結する作業はないチーム単位での作業が多い
システムエンジニアの仕事は一人で完結することはありません。
システムの開発はチーム組んで行います。システム開発の規模によって人数は異なりますが、数人の場合もありますし、20人、30人と大規模なチームを作る場合もあります。
そんなチームをまとめるのは誰がやるのでしょうか?
実はシステムエンジニアなんですよね。具体的な作業例をあげると以下の通り。
- システム開発にどれくらいの人数が必要かを見積もってアサインを行う
- システム開発のスケジュールに遅れがないかチェックする
- スケジュールに遅れが出たときにリカバリ案を考える
スキルのないメンバーがいたら別のメンバーとの入れ替えを行う
上記のような感じ。システムエンジニアはシステム開発のまとめ役なので、個人プレーをすることはほとんどありませんよ。
【ギャップその③】ITスキルは「プログラマー>システムエンジニア」
システムエンジニアはITのスペシャリストと思う人が多いと思いますが、そんなことはありません。
もちろん人によりますが、大半のシステムエンジニアは浅いIT技術しか持っていません。
これはしょうがないのですが、仕事上どうしても、お客さんとの調整役や、システム開発のまとめ役をすることが多いので、プログラマーほどプログラミングをする時間が取れないからです。
とはいっても、お客さんにシステムに関する説明を行う必要があるので、人に説明できるレベルまでのITスキルは最低限身につきます。
ただ、プログラミングをいつもやっているプログラマーと比べると、どうしてもシステムエンジニアの方がITスキルが劣ってしまうのです。
システムエンジニアとプログラマーの違いについては以下の記事をご覧ください。
イメージと現実のギャップはあるが理系に向いていない仕事ではない
システムエンジニアのイメージと現実のギャップについてお話ししました。
「お客さんとの接する機会が多いんだ…じゃあ、システムエンジニアって理系に向いている仕事じゃないの?」
とテンションが下がってしまったあなた。安心してください。
システムエンジニアの仕事は単純に「理系文系関係ない仕事」というだけです。
確かに文系の方がコミュニケーション能力が高いと言われていますが、システムの中身を理解する力や論理的思考力は理系の方が高いと言われているので、文系理系それぞれの良さを発揮できる仕事と言えますよ。
詳細については以下をご覧ください。
理系コミュ障がシステムエンジニアとして活躍する方法【裏技です】
「システムエンジニアが理系文系関係ない仕事ということはわかった。でも、自分はコミュ障だから、なるべくお客さんとは会話したくないな…何か裏技はないの?」
と思ったあなたに朗報です。ほとんどお客さんと会話する必要のないシステムエンジニアになる方法があります。
それは「IT技術研究を行っている部署に配属されること」です。
大手のIT企業であれば、IT技術の研究を専門で行っている部署が大抵あります。
うまいことその部署に配属されれば、お客さんと接することはほとんどありません。
IT技術サポートといった形で、事業部門のプロジェクトに対して、最新のIT技術を使ってもらうよう提案したり、社内向けのセミナーを開いたりする仕事がメインになります。
また、社外のIT研修にも積極的に参加できたりしますよ。
IT技術研究を行っている部署に配属されるためには
では、IT技術研究を行っている部署に配属されるために必要なことはなんでしょうか?
- 理系であること(できれば院卒)
- 専門性の高いIT技術を持っていること(機械学習など)
- その部署に行きたいという強い意志を示すこと
上記ようなことが必要。特に意思を示すことが重要です。ブラック企業でない限り、配属希望は聞いてくれますし、部署移動の相談窓口があるはずなので、そこに相談してみましょう。
IT技術研究を行っている部署への配属はまさに理系出身者の特権なのでぜひ活かしましょう!
最後に
今回は、システムエンジニアが気になる理系出身のあなた向けに、現役システムエンジニアの私が、システムエンジニアは理系の方が向いているのか、について解説しました。
「システムエンジニアは文系理系関係ない」が結論でした。
システムエンジニアのイメージと実際の仕事内容のギャップについてもお話ししました。これであなたも、いざシステムエンジニアになってみて、現実とのギャップに悩むことはなくなりますね!
以上です。