システムエンジニアのやりがい・楽しさを知りたい人「システムエンジニアになるたいと思っているが、やりがい・楽しさってどんなときに感じるのかな?現役システムエンジニアに聞きたいな」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている私はシステムエンジニアとして9年ほど働いています。
システムエンジニア=ブラック企業というイメージもいまだにありますが、システムエンジニアは案外楽しい仕事ですよ。
今回は、システムエンジニアのやりがい・楽しさを知りたい人向けに、現役システムエンジニアの私が、システムエンジニアのやりがい・楽しさについて解説します。
3分くらいで読み終わるのでどうぞお付き合いください。
それでは以下の順番で進めていきます。
- そもそもやりがいを感じるのはどんなとき?【心理学】
- システムエンジニアがやりがいを感じるときはどんなとき?
- システムエンジニアがやりがいを感じるためには
そもそも“やりがい”を感じるのはどんなとき?【心理学】
そもそも人間が“やりがい”を感じるときはどんなときなのでしょうか?
人間がやりがいを感じるときは、ある5つの要素を含む仕事をしたときです。
ポジティブ心理学を提唱したマーティン・セリグマンは、人生の満足量(やりがい)は下記の5つの要素で構成されていると言います。
※詳細は「仕事のやりがい」の正体は何でしょうか?」を参照
- ①ポジティブ感情
②集中力
③関係性
④意味・意義
⑤達成感
もう少し詳しく書くと下記のような感じです。
①ポジティブ感情
=希望を持って仕事に取り組むこと(反対は叱られたり義務感だけで取り組むこと)
②集中力
=仕事に没頭し夢中になること(反対は無気力にダラダラと働くこと)
③関係性
=役割分担の下、またはチームワークを発揮して働くこと(反対は孤独の中で働くこと)
④意味・意義
=社会や誰かの役に立っている実感(反対は何のためにやるのか理解できない仕事や反倫理的な仕事)
⑤達成感
=目標を達成すること(反対は、終わりが見えないこと)
例えば「飲食店でお客さんがおいしいと言ってくれるからやりがいを感じる」とかは「社会や誰かの役に立っている実感(④意味・意義)」ですよね。
あと「大きなプロジェクトを最後までやり遂げた」とかは「目標を達成すること(⑤達成感)」ですよね。
このような感じで、やりがいの5つの要素を含む仕事をしたときに、人間はその仕事にやりがいを感じます。
システムエンジニアがやりがいを感じるときはどんなとき?
システムエンジニアがやりがいを感じるときはどんなときでしょうか?
システムエンジニアの仕事内容を簡単に説明
まずはシステムエンジニアの仕事内容をざっくり分解すると、下記のような感じです。下記の作業をチームで役割分担して作業します。
- ①どういったシステムを作るかお客さんと一緒に考える
②システムを作る方法(プログラミングのやり方)を考える
③プログラミングを行いシステムを作る
④作ったシステムをテストする
⑤お客さんに作ったシステムを触ってもらい最終確認をしてもらう
⑥システムをお客さんに納品する
システムエンジニアがやりがいを感じるとき
あくまで一例ですが、私がシステムエンジニアとしてやりがいを感じるときについてお話します。
- お客さんの要望からどういったシステムが作れるか考えているとき
- お客さんに「ありがとう」と言われたとき
- お客さんと仲良くなったとき
- プログラミングをしているとき
- 指示しなくても部下が仕事を自発的にやってくれたとき
- チームで作業しているとき
- システムを無事納品できたとき
ざっとあげると上記のような感じです。やりがいを感じるというか“楽しい”と感じるときが多いです。
逆にやりがいを感じない“楽しくない”と感じるときは下記のような感じです。
- システム障害を出したとき
- システム障害報告書を書いているとき
- お客さんに叱られたとき
他のシステムエンジニアの方々は以下のようなときにやりがいを感じるそうです。
逆にやりがいがないと感じるシステムエンジニアの方もいます。
やりがいの5つの要素に当てはめてみた
システムエンジニアの仕事にはやりがいを感じることのできる仕事があるのか、やりがいの5つの要素から確かめてみます。
システムエンジニアが感じるやりがいを、やりがいの5つの要素に当てはめてみました。
①ポジティブ感情=希望を持って仕事に取り組むこと
ポジティブ感情はそもそもシステムエンジニアの仕事が好き、愛しているレベルじゃないと感じることができないので、社長とか経営者じゃないとポジティブ感情をやりがいと感じることはできないのではないかなと思います。
②集中力=仕事に没頭し夢中になること
ある程度プログラミングスキルを身につけると、プログラミングは夢中になって作業できるようになるので、仕事に没頭できるやりがいを感じることができます。
逆にプログラミングスキルがないとわからないことが多く、エラーも多発すると思うので、仕事に没頭することはできないでしょう。
③関係性=チームワークを発揮して働くこと
システム開発はチームを作って開発することになるので、チームワークを発揮して働くことが重要です。
特にプロジェクトマネージャーやチームリーダーの役割で働いている人は、チームワークを発揮させる立場なので、そこにやりがいを感じることができます。
④意味・意義=社会や誰かの役に立っている実感
システム開発でお客さんと接することが多い役割の人は、実際にお客さんから感謝の言葉をもらったり、開発したシステムを使っている姿をみたりする機会があるので、誰かの役に立っている実感(やりがい)を感じることができます。
お客さんと接する機会がないプログラマーは何のために仕事をしているかの目的を見失いやすいので、誰かの役に立っている実感を感じづらいかもしれません。
⑤達成感=目標を達成すること
システム開発には納品するという明確な目標があるので、無事納品できたときは達成感を感じることができます。
しかし、大きなプロジェクトになればなるほど、チームを作って役割分担をして仕事をすることになるので、プログラミングやテストだけを担当して、別のプロジェクトに移ってしまう場合もあります。
最後の納品を見届けることができない人もいるので、達成感を味わうことができない場合もあります。
上記の通り、システムエンジニアの仕事は、やりがいの5つの要素に当てはまる仕事がちゃんとありますね。
システムエンジニアがやりがいを感じるためには
せっかくシステムエンジニアとして働くなら、やりがいを感じながら働きたいものですよね。
やりがいの5つの要素からシステムエンジニアとしてどんな仕事をすれば、やりがいを感じやすいか考えてみました。2つ例をあげます。
大きなシステム開発ではなく小さなシステム開発でプロジェクトマネージャーをする
大きなシステム開発になればなるほど、明確に役割分担がされるので、孤独を感じてしまいがちです。
小さなシステム開発であれば少人数で行う場合があるので、チームメンバーとの仲が良ければ、チームワークでシステムを開発する楽しさが味わえます。
また小さなプロジェクトであれば最後の納品まで立ち会うことができる場合が多いので達成感を感じることもできます。
私も4年目くらいのときに5名の小さなシステム開発のプロジェクトマネージャーをやりましたが、隅々までどんな仕事が行われているかを確認できる規模だったので、全体が把握できて楽しかったのを思い出します。
自分がある程度得意なプログラミング言語でプログラミングをする
モノづくりに夢中になったりすると、楽しくて時間があっという間に過ぎてしまう場合がありますよね。
ある程度得意なプログラミング言語を使ってシステム開発を行うことができれば、意味が分からず挫折もしづらいので、プログラミングに没頭できる楽しさを味わえます。
私もC#のプログラミングが慣れてきて自然にソースコードを書けるようになったときに、システムを開発するモノづくりの楽しさが初めてわかりました。
補足:サラリーマンならやりがいがなくてもいいかも
「やりがいよりも、年収、給料の方が大事でしょ」という意見もありますよね。
確かにそれは正しいと思います。
サラリーマンであれば、満足のいく年収、給料をもらうのが大前提で「やりがいはあったほうが良いよね」くらいの気持ちで働くのが一番楽しいかもしれません。
もし、本気でやりがいを感じたい場合は、経営者とかフリーランスにならないと感じることはできないと考えています。
①ポジティブ感情=希望を持って仕事に取り組むこと(反対は叱られたり義務感だけで取り組むこと)
サラリーマンは雇われている関係上義務感で働くことになるので、上記のポジティブ感情は経営者、フリーランスにしか味わえないやりがいですよね。
最後に
今回は、現役システムエンジニアの私が、システムエンジニアのやりがい・楽しさを知りたい人向けに、システムエンジニアのやりがい・楽しさについて解説しました。
これであなたもシステムエンジニアのやりがい・楽しさについて理解が深まったのではないでしょうか。
この記事を読んでシステムエンジニアに興味が出たなら、下記の記事でシステムエンジニアの会社の選び方について解説しているのでどうぞご覧ください。
また、下記の記事ではシステムエンジニアに強い転職エージェントについても記事にしているのでどうぞご覧ください。
以上です。