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SIer企業ってどんな企業があるの?【現役SEが裏側も教えます】

更新日:

SIer企業について知りたい人「SIerってなに?SIer企業ってどんな企業があるの?できれば現役SEに教えてほしいな」

こういった疑問にお答えします!

本記事を書いている私は、システムエンジニア(SE)として9年ほど働いている現役SEです。

SIer企業を調べているあなた。SIer企業について調べても、転職サイトや企業サイトばかりで、形式的なことしか書いていないから、難しくて頭に入ってきませんよね。

実際に働いている人に教えてほしいな~

と思っていませんか?

そこで本記事では、SIer企業について知りたいあなた向けに、現役SEの私が、SIer企業について包み隠さず解説します。

本記事を読めば、SIer企業についてよくわかりますよ。

3分ほどで読み終わりますので、最後までどうぞお付き合いください。m(_ _)m

それでは、以下の順番で進めて行きます。

  • SIer企業とは?
  • SIer企業の具体的な企業名
  • SIer企業ってぶっちゃけどうなの?
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SIer企業とは?

まずはSIer企業とは何かについて簡単に説明しますね。

SIer企業とは「他の企業の代わりにシステムを開発する企業」です。

SIerの仕事イメージ

SIerのイメージを図にすると上記の通り。システムを自分で作れないお客さんの代わりにシステムを開発するという感じ。

ポイントとしてはあくまでお金を払ってくれるお客さんいて初めて仕事が成り立つというところ。

つまり、「システムを作ってくれ!」と依頼してくるお客さんや、SIerが開発したシステムを使ってくれるお客さんがいなくなっちゃうと、ヤバい(=お金を稼げなくなる)ということです。

前々からSIer不要論みたいな話がありますが、その理由は、「お客さん自身がGAFA(※)が提供するサービスを使ってシステム開発すれば、SIerいらなくね?」と言われているからです。
※Google、Amazon、Facebook、Appleの略称

確かにそうなんですが、正直SIerで働いている身からすると、仕事は有り余っているというのが現状です。

SIer企業でSEが働いている

「SIer」と「システムエンジニア(SE)」の違いは、「企業」と「人」の違いです。

SIerはあくまで企業、そこで働く人をSEと覚えればOK。

厳密に言うと、SIerで働く人すべてがSEというわけではないのですが、所詮、言葉の定義なんてどうでもいいことなので、細かいことは気にしなくてもいいです。

SIerの多重下請構造

SIer業界でよく言われているのが、多重下請構造ですね。

本当にそんな多重下請なんてしているの?と疑問に思っているかもしれませんが、完全にマジです。

上のようなイメージ。

まあ、イメージ通りなのですが、三次受けとか普通の話です。

素直にぶっちゃけると、元請け以外は非常につまらないお金の稼ぎ方をしてますよ。

簡単に言うと「なるべく安い値段でエンジニアを仕入れて、高い値段で売る(働かせる)」です。

例えば、50万のエンジニアを技術派遣会社(SES)から雇って、元請けの作業を60万で働かせると言った感じ。

差額の10万円がそのまま会社の利益になります。

つまり、優秀な技術者をアサインして良いシステムを作ろうみたいなことよりも、エンジニアをどうやって安く仕入れて、高く売るかを考えています。

このように、マイナスイメージが付きやすい商売の仕方をしています。

SIer企業の具体的な企業名

SIer企業は大きく下記の3つの種類に分けることができるので、それぞれの種類で具体的な企業を紹介していきますね。

  • ユーザー系
  • メーカー系
  • 独立系

ユーザー系

ユーザー系とは、金融・電力・保険・商社などの会社のシステム部門が、子会社として独立した会社です。親会社が必ずいます。

仕事内容は「親会社向けのシステム開発をする」「親会社と同じ業界向けのシステム開発をする」が多いです。一次受け開発が一番多いです。

例えば下記のような会社です。括弧内は親会社名です。

  • 野村総合研究所(野村證券)
  • みずほ情報総研(みずほ銀行)
  • 電通国際情報サービス(電通)
  • NTTデータ(NTT)

メーカー系

メーカー系とは、コンピューターメーカーやハードウェアメーカーの情報処理部門やソフトウェア開発部門などから独立した会社です。

仕事内容は「ハードウェアを売るのと一緒にシステム開発もする」が多いです。一次受け開発もありますが、ユーザー系よりは少ないです。

例えば下記のような会社です。括弧内はメーカー名です。

  • 日立ソリューションズ(日立)
  • NECソリューションイノベータ(NEC)
  • 富士通エフサスシステムズ(富士通)

独立系

独立系とは、親会社がなく独自に経営している会社です。システムエンジニア業界で一番数が多いのが独立系です。

仕事内容は「ユーザー系、メーカー系の下でバリバリ、システム開発する」です。客先に常駐して働くことが多いです。

ちなみに、客先常駐=SESと呼ばれています。SESはマジでやめた方がいいですよ。理由は下記をどうそ。

例えば下記のような会社です。

  • 富士ソフト
  • TIS
  • インテック
  • オービック

結局どの会社がいいの?

SIer企業の具体的な企業を紹介しましたが、結局どの会社がいいのか気になりますよね。

現役SEの私がオススメしているのはユーザー系のSIerです。理由については下記をどうぞ。

SIer企業ってぶっちゃけどうなの?

ここからは、現役SEがSIer企業ってぶっちゃけどうなのかについて、お話しします。

前よりは超働きやすきなった

昔(2015年あたり)は、SIer=ブラック企業というイメージがあり、実際その通りでした。

毎月の残業時間が100時間を超えることもありましたし、徹夜もしたこともあります。

でも、今は働き方改革の効果もあって、かなり働きやすい環境になりました。

定時帰りも普通にできますし、有給も毎月取得できています。

でも、中にはヤバい会社は普通にいる

SIer企業で働いていると、他のSIer企業と共同で働くときや、お客さん主催の打ち合わせに一緒に参加するときがあるのですが、いまだに会社によってはヤバい環境で働いている人はいますね。

私が2019年に会ったSIer企業のSEでヤバいと思ったのは下記の通り。

  • 「明日から夏休みですが何かあったらいつでも携帯にかけてください!」とお客さんに笑顔で電話番号を伝えるSE
  • 夕方にお客さんの打ち合わせが終わったあと「会社に戻って仕事をしないといけないんで…」と去っていくSE
  • 「今月家に帰れていないんですよ~」と自虐するSE

やっぱり、ある程度はヤバい会社はいまだにいるようですね。

偉くなればなるほどつまらなそうに仕事をしている

SIer企業は、歴史は30年くらいで結構長く、上下関係は厳しい方です。

大企業によくある派閥争いも普通にあるので、上司は本当につまらなそうにしている人が多いです。

上司を見ていると、システムエンジニアとして働いているのか、ただの調整役として働いているのかよくわからなくなります。

プログラミングはできた方がいい

SIerで働くSEの中にはプログラミングができない人と、プログラミングができる人がいます。

「プログラミングができないのにSEと名乗っていいのかよ…」とびっくりするかもしれませんが、本当にいます。

ぶっちゃけ、プログラミングができないSEは、市場価値が低いです。

なぜなら市場ではプログラミングの経験年数がかなり重視されるから。

私は今転職エージェントに登録しているのですが、プログラミング経験はそこそこあるので、求人がバンバン飛んできています。

また、プログラミングができないと、プログラミングが詳しい人に、いちいち質問しないと作業が進まないので、仕事の作業効率も悪くなりますよ。

さいごに

本記事では、SIer企業について知りたいあなた向けに、現役SEの私が、SIer企業について包み隠さず解説しました。

これであなたもSIer企業についてなんとなくイメージが付いたのではないでしょうか?

本記事が少しでもあなたに有益な情報を提示できていれば幸いです。

以上です。

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かつひろ

妻と娘が大好きな30代のシステムエンジニアです。家族と一緒に自由な暮らしを得るために、毎日ブログをコツコツ更新中。

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