システムエンジニアに興味がある人「システムエンジニアに興味があるけど、システムエンジニアはやめとけという意見を耳にしたことがある。なぜシステムエンジニアはやめとけという意見があるのか、その理由が知りたい。できれば現役システムエンジニアに教えてほしい」
こういった疑問にお答えします。
この記事を書いている私はシステムエンジニアとして9年くらい働いています。
現役システムエンジニアの私も「システムエンジニアはやめとけ」という意見はいまだによく耳にします。
なぜ「システムエンジニアはやめとけ」という意見はいつまでも消えないのでしょうか?
今回は、「システムエンジニアはやめとけ」の意見について、現役システムエンジニア目線で解説します。
先に結論を言ってしまうと「客先常駐のシステムエンジニアになるのだけはやめとけ」です。
3分くらいで読み終わるのでお付き合いください。
それでは以下の順番で進めていきます。
- そもそも「システムエンジニアはやめとけ」はなぜ消えないのか
- 客先常駐のシステムエンジニアになるのだけはやめとけ
「システムエンジニアはやめとけ」はなぜ消えないのか
「システムエンジニアはやめとけ」という意見が消えないのは、過去の劣悪な職場環境のイメージがいまだに残っているからです。
確かに5年くらい前は劣悪な職場環境だった
これは私の実体験ですが、確かに5年前くらいは残業のオンパレードでした。
システムの納期前は毎日終電が当たり前でしたし、なぜか夜8時から打ち合わせをやってました。
今改めて考えると意味不明ですが、周りの人が残業していたので、完全に私も流されて残業しちゃってました。
今の職場環境は改善されている
すべてのシステムエンジニアの職場環境が改善されているとは言えませんが、全体的に見れば、改善はされています。
上記は2018年の月間の残業時間を業種別に並べたものです。システムエンジニアは情報通信業にあたりますが、残業時間は14時間くらいです。他の業種と比べても特に多くないことがわかりますね。
また、私も今年に入ってからの毎月の残業時間も10時間くらいなので、実際に以前とは比べ物にならないほど良くなりました。
つまり「システムエンジニアはやめとけ」という意見が消えない理由は、過去の劣悪な職場環境のイメージがいまだに残っているからと言えるでしょう。
実はいまだに劣悪な職場環境で働くシステムエンジニアがいる
確かに以前よりは職場環境は改善されましたが、仕事の性質上、いまだに劣悪な職場環境で働いているシステムエンジニアがいます。
それは客先常駐のシステムエンジニアです。
客先常駐のシステムエンジニアになるのだけはやめとけ
今までシステムエンジニアとして9年働いた結果、この記事を読んでいるあなたに一番伝えたいことは「客先常駐のシステムエンジニアになるのだけはやめとけ」です。
そもそも客先常駐のシステムエンジニアってなに?
IT業界未経験の方はイメージがつかないかもしれませんが、銀行や他のシステム会社などに常駐して働く人がいます。
こういった自分の会社ではなく他の会社で働くシステムエンジニアを客先常駐システムエンジニアと言います。
客先常駐のシステムエンジニアがやる仕事は単純作業が多い
なぜ客先常駐のシステムエンジニアが存在するかご存知でしょうか?
存在理由は「誰でもできる単純作業を外注したいから」です。
例えばシステムのテストする場合「画面を操作する→画面キャプチャをエクセルに貼り付ける」という作業が多いです。
こういった「誰でもできる単純作業を自社の社員にやらせるなら、他の会社に外注すればいいや」と思いますよね。
そのため、客先常駐のシステムエンジニアは常駐先の社員の代わりに単純作業をすることが多いです。
客先常駐のシステムエンジニアはスキルアップがしづらい
価値のある作業は常駐先の社員が優先的に作業するため、スキルアップしづらい傾向があります。
また、先ほど言った通りプログラミングがなく、ただのテスト要員として常駐した場合はただの作業者として時間が過ぎていくだけなので、スキルアップできません。
客先で仕事をしたあとに本社に帰って打ち合わせが待っている場合がある
客先で仕事が終わったのに、その後本社に戻って打ち合わせが待っていたりする場合があります。
基本的に客先常駐の契約は「毎月最低160時間働く」みたいな契約が多いです。この160時間の中に、本社としての作業は含まれていません。
つまり、必然的に「客先での労働時間 + 本社での労働時間」となるので、残業が多くなる傾向になります。
もしシステムエンジニアになるなら必ず客先常駐がないか確認すること
客先常駐がいかに微妙かについて、わかってくれたでしょうか?
もし、システムエンジニアを目指していて転職・就職する予定の人は、必ず客先常駐がないかを確認しましょう。
自分の身は自分で守りましょう。システムエンジニアの会社の選び方は下記の記事に書いてます。どうぞご覧ください。
最後に
今回は「システムエンジニアはやめとけ」の意見について、現役システムエンジニア目線で解説しました。
「客先常駐のシステムエンジニアになるのだけはやめとけ」が結論でした。
客先常駐は絶対にやめましょう。もし、すでに客先常駐で悩んでいる人がいるなら、下記の記事にシステムエンジニア向けのオススメの転職エージェントについて書いているのでどうぞご覧ください。
以上です。