システムエンジニアに転職したい人「システムエンジニア(SE)に転職しようと思っているが、仕事がきついと聞くので不安。現役システムエンジニアに本当にきついのか教えて欲しいな」
こういった疑問にお答えします。
※最初に結論を言うと“システムエンジニアはそこまできつくない”です。まずは転職エージェントに実情を聞くことをおすすめします。
でも、今すぐに転職エージェントに登録する必要はありません。本記事を読んでから判断すればOKです。
この記事を書いている私は、きついと言われるシステムエンジニアとして9年ほど働いています。
あなたはシステムエンジニアと聞くと、どんなイメージを持ちますか?
「毎日終電で帰っているんでしょ」
「忙しいわりに給料が少なそう」
「いつも納期に追われて大変そう」
「みんな黙々とつまらなそうに働いているんでしょ」
こういったイメージでしょうか。
現役のシステムエンジニアから言わせてもらうと、「昔はそうだったかもしれないけど、今はそんなにきつくはないよ」という感じです。
ちなみに私の場合は年収550万くらいで、2019年3月の労働時間は150時間(1日7時間ちょっと)でした。
※参考:残業が習慣化していたシステムエンジニアが残業やめてみた
本記事では、システムエンジニアに転職しないあなた向けに、現役システムエンジニアの私が、本当にシステムエンジニアはきつい仕事なのかについて、解説します。
それでは、以下の順番で進めていきます。
- システムエンジニアはなぜきついと言われているのか
- 本当にシステムエンジニアはきついのか【現役システムエンジニアが回答】
- 仕事がきついシステムエンジニアにならないために必要なこと
システムエンジニアはなぜきついと言われているのか
そもそもなぜシステムエンジニアはきついと言われるのでしょうか。
昔のシステムエンジニアのイメージが今でも残っていることが、「システムエンジニア=きつい」というふうに言われる要因になっています。
確かに、10年前くらいに私が就活をしていたときは、残業時間は月180時間、納期前の徹夜は当たり前と言われていました。
では、現在はどうなのでしょうか。厚生労働省が発表している業種別の残業時間を見てみます。
2018年の月間の残業時間を業種別に並べたものです。システムエンジニアは情報通信業にあたりますが、残業時間は14時間くらいです。他の業種と比べても特に多くないことがわかると思います。
もちろん、いまだに激務できつい仕事をしているシステムエンジニアの人も一部いますが、全体的に見ると残業はそこまで多くない(=きつくない)ことがわかりますね。
つまり、昔のシステムエンジニアのイメージが残っているので、現在でも「システムエンジニア=きつい」と言われてしまっているのです。
本当にシステムエンジニアはきついのか【現役システムエンジニアが回答】
現在は、全体的に見るとシステムエンジニアがそこまできつくない職業であることはわかったと思います。
では、本当にシステムエンジニアはきついのか?について、現役のシステムエンジニアの私が以下の項目について回答します。
- 年収はどのくらい?
- 残業はどのくらい?
- 残業代は出るか
- 休日出勤はするか
年収はどのくらい?
現在、年齢は30代前半で、550万円くらいです。
30~34歳の平均年収が452万円なので、まあまあ高い方だと言えます。
残業はどのくらい?
現在は大体10~20時間くらいです。一ヵ月の労働時間としては大体150~160時間くらいです。
私の会社の場合は1日7時間労働が原則となっていて、残業が一切ない場合だと、1月≒140時間(7時間×20日)です。
通常、1日8時間労働が多いと思うので、1日7時間労働はかなりお得だなと感じてます。
残業代は出るか
私の場合は専門職で、裁量労働制が適用されているので残念ながら残業代は出ません・・・
ただ、毎月の給料に20時間分の残業代が常に含まれています。残業が20時間未満でも、既定の分の残業代が支払われます。
会社によりますが、最初はちゃんと残業代が出て、専門職に役職が上がると裁量労働制が適用される会社が多いと思います。
休日出勤はするか
休日出勤は、ほぼしません。もし、休日出勤をしたとしても、代休を絶対に取らないといけない制度になってます。また、休日出勤すると、裁量労働制の場合でも、ちゃんと特別手当が出ます。
仕事がきついシステムエンジニアにならないために必要なこと
私の場合、今では全然きつくないシステムエンジニアなのですが昔は違いました。さすがに残業時間が月180時間なんて事はありませんでしたが、月50時間くらいは普通にいってました。
簡単に経歴を書くと以下のような感じです。
1~3年目:金融系のシステム開発の開発部分を担当
いわゆるプログラマーというやつです。年次も若かったのでプログラム自体が良くわからずかなり苦労しました。納期もあったので、納期前は何回か終電まで作業してました。
4~5年目:広告系のシステム開発のリーダーを担当
現場リーダー的な感じです。開発スケジュールを作ったり、プログラマーに指示をしたりしてました。このときが一番きつかったです。
開発中にシステムの要件が何回か変わったので、何度も修正する必要があったりと大変でした。ほぼ毎日終電でかなりきつかったです。
6~7年目:広告系のシステム開発の要件定義を担当
いわゆるシステム開発の上流工程を経験しました。実際にシステムを使うお客さんにどういったシステムにしたいかヒアリングしたり、システムの仕様を決めたりしていました。
お客さんに恵まれたとは思いますが、スケジュールやシステム仕様の融通がきく相手だったので、そんなにきつくなかったです。残業も20時間くらいでした。
8~10年目(現在):金融系のシステム保守のリーダーを担当
1~3年目に開発していたシステムの保守を担当することになりました。システムの問い合わせ対応や、簡単なプログラム修正などをやっています。
自分が開発したシステムということもあり、システムの中身は熟知しています。なので、業務上特に困ることもなくのんびり仕事をしています。
上記のような、私の経験と同じシステムエンジニア仲間から実際に聞いた話を総括すると、仕事がきついシステムエンジニアにならないために必要なことは下記の通り。
- 何事も最初はきつい、早く仕事を覚えよう
- ソースコードは絶対に読めるようになろう
- 比較的楽な部類のシステムエンジニアになる >>のんびり働きたいなら保守系のシステムエンジニア
>>新しいことを学びながら働きたいならWeb系エンジニア
>>もっと自由に働きたいならフリーランスでもOK
何事も最初はきつい、早く仕事を覚えよう
当たり前の話にはなりますが、誰でも初めての仕事はわからないことだらけなので、きついと思います。でもそこであきらめないで、とりあえず全力で仕事を覚えましょう。
仕事を覚えて無意識レベルで作業をこなせるようになれば、きついことはなくなります。
私も最初はプログラムを書くことはできませんでしたが、最初のプロジェクトでプログラムを書きまくった結果(20機能くらい作りました)、かなり力をつけることができました。
現在、仕事のきつくないシステムエンジニアとして過ごせているのも、プログラムを書きまくった経験があってこそだと考えています。
ソースコードは絶対に読めるようになろう
きつくないシステムエンジニアになるうえで、ソースコードは絶対に読めるようになるべきです。
システム開発の上流工程(要件定義など)を主に担当しているシステムエンジニアの人は、ソースコードを読めなくても最低限の仕事はできると思います。
しかし、ソースコードが読めた方が、仕事の質・スピードも段違いです。
私もシステム開発の上流工程の仕事を担当したことはありますが、その時には既にソースコードが読めていました。
なのでお客さんとシステムの要件を詰めていく中で、システムで出来ること、出来ないことを理解したうえで、要件を詰めることが出来ました。
結果、手戻りが少なく、サクサク要件が決まっていきました。
比較的きつくない部類のシステムエンジニアになる
もし、今の仕事がきつすぎて、自分の将来に不安な人は、比較的に楽な部類のシステムエンジニアになりましょう。オススメのシステムエンジニアの業種を書いていきます。
のんびり働きたいなら保守系のシステムエンジニア
保守系の仕事は比較的に楽です。
理由は納期を調整しやすい、難しいプログラム修正がほぼないからです。
「新しい技術を取得したい!」という人には向かないかもしれませんが、のんびり働いて副業でも稼ぎたいという人にはぴったりだと思います。
新しいことを学びながら働きたいならWeb系エンジニア
Web系エンジニアは新しい技術に触れる機会が多々あるので、「新しい技術を取得したい!」人にはぴったりです。
私のシステムエンジニア仲間にもWeb系エンジニアの人がいますが、場所と時間に縛られず、ラフな感じで働いています。
もっと自由に働きたいならフリーランスでもOK
システムエンジニアでフリーランスをしている人は多いです。
理由は
- 「自由に働ける」
- 「会社に所属するより給料が良い」
などです。
確かにその通りで、私のシステムエンジニア仲間でフリーランスをしている人は、会社に勤めていた時よりも倍近い年収になりました。
ただ、保険や納税なども全部自分でやる必要があるので、自己管理ができないとちょっときついかもしれませんね。
転職を考えているのであれば、転職サイトは無料で登録できるので、とりあえず登録しておくことをお勧めします。
私も3年以内には転職しようと考えているので、以下のサイトを登録済みです。
- リクルートエージェント:大手の転職サイトその①
- マイナビIT AGENT:大手の転職サイトその②
- ワークポート:元々はIT業界専門の転職サイト
- 第二新卒エージェントNeo:第二新卒専用の転職サイト
さいごに:悩んでいる暇があったら行動しよう
現役システムエンジニアが本当にシステムエンジニアがきついのか?について、お話ししました。
振り返ると、
「昔はきつかったかもしれないけど、今はそんなにきつくはないよ」
が結論です。
もし、今回私がお話ししたシステムエンジニアの現状と見比べて、あなたが今、不遇な立場にいるのであれば、即座に転職した方がいいですよ。
行動しないときつい現状は変わらない
最後に本質的なことをお伝えして終わりたいと思います。
「本当にシステムエンジニアに転職しようかな…今の職場でもっと我慢すべきかな…」
と悩む気持ちはわかりますが、悩んでいる時間がもったいないです。
本記事で紹介した転職サイトは登録が無料です。
悩むくらいなら、とりあえず無料登録して、自分に合う求人が来るのを待って見て、自分に合わないなと思ったらやめればいいのです。無料なのでリスクはゼロですよね。
悩んでいる暇に、あなたが座ることができたはずのシステムエンジニアの席を取られてしまいますよ。
というわけで、今すぐ行動しましょう。
- リクルートエージェント:大手の転職サイトその①
- マイナビIT AGENT:大手の転職サイトその②
- ワークポート:元々はIT業界専門の転職サイト
- 第二新卒エージェントNeo:第二新卒専用の転職サイト
以上です。